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9月10日トヨタミズベリングクエスト「矢作川さかな獲り名人とミニ水族館を作ろう!」レポート

「矢作川さかな獲り名人とミニ水族館を作ろう!」は9月10日、トヨタミズベリングクエストのプログラムとして、矢作川と籠川の合流点などで開催されました。果たして、ミニ水族館はできたのか!?

メイン会場となった矢作川と籠川の合流点は、近くに川端公園の駐車場があり、人が水辺にアクセスしやすい場所。自然環境に配慮された川づくりが実践された、 親子連れで生き物に触れる川遊びをするにはぴったりの場所なのです。

参加した親子はライフジャケットを身に付け、矢作川魚獲り名人の新見さんに魚獲りの基本、タモ網の使い方を教わります。魚獲りで使うタモ網は、虫捕り用のタモ網と違い、Dの字型の一片が直線になったもの。「まっすぐの部分を川の底にしっかりつけて、川の上流側の茂みを足で蹴るんだよ」。驚いた魚が出てきて網に入ってくると言う具合です。

一通り学んだ後は、親子で自由に魚獲りに挑戦です。野生の感覚を研ぎ澄ませながら、魚の隠れていそうな場所に目星を付けてガサガサ! 何か獲物は捕れたかな?

当日は日差しがたっぷりと降り注いで暑いぐらいの川遊び日和。かかる水しぶきも気持ち良い! 首まで浸かって泳ぐ子どもも続出です。

はじめは恐る恐る、といった感じの子どもたちも一度濡れてしまえばもうへっちゃら。ビショ濡れになってもタモ網を駆使してどんどん川に馴染んでいきます。

あちこちで「ザリガニだーー!」「なんか大きな魚が入ったよーこれなんて魚?」と歓声が上がります。川遊びにあまり馴染みのなかった子どもたちもすぐに夢中にさせる川、生き物の魅力ってハンパないですよね。

矢作川漁協の組合員でもある新見さんが前夜仕掛けておいてくれた、はえ縄の結果をみんなで見にいきます。

タモ網ではなかなか捕まえられない大物はかかっているかな? 深いところはゴムボートに乗って向かいます。まるでジャングルの探検みたい。

かかっていたのは、なんとカメ!!  スッポン、ニホンイシガメ、ミシシッピーアカミミガメ。しかも大漁と言ってもいいほどにかかっていました。大きな影が川底から浮かんでくる度、子どもたちから「なんかいるぞーー」と次々に大声が上がります。

一番多かったのは外来種のミシシッピーアカミミガメ。在来種のスッポンやイシガメの総数より圧倒的に多かったのです。全国的に問題となっている外来種問題は矢作川にもありました。「生き物は悪くない。けれど在来の生態系を守るために、問題を起こしてしまった人間の責任として駆除などを行わないといけない」。新見さんの言葉に子どもたちも耳を傾けました。

午前の部、午後の部ともに一生懸命魚獲りしましたが、はてさて、結果はどうだったでしょうか。矢作川ミニ水族館はできたかな? 捕れた魚を水槽に入れて観察です。

子どもたちと一緒に作った矢作川ミニ水族館。展示されたのはカワムツ、ヌマムツ、フナ、オイカワ、オオクチバス、ブルーギル、ヨシノボリ、アカザ、カマツカ、ギギ、タモロコ、モツゴ、アメリカザリガニなど。

一つ一つ、新見さんにどんな魚か教えてもらいます。一口に川と言っても環境によって棲む生き物は実に様々。景観の多様性の大切さを学びます。

絶滅危惧種に指定されている在来種や、特定外来種など多くの種類が捕れました。今回は捕れなかったけど他にも多くの魚が棲んでいることを教えてもらいます。それだけ矢作川が豊かな川である証拠。子どもたちは食い入るように水槽を覗き込んでいました。

捕れた魚は特定外来種以外、持ち帰って飼育したい子どもがお持ち帰り。飼い方をあれこれ聞きつつ、お目当の魚を探します。そうすることでより川や生き物を身近に感じ、より深く興味が湧きますよね。

こうして「魚獲り名人とミニ水族館を作ろう!」は、矢作川の豊かさと現実を知ることができ、そして何よりも川遊びの楽しさを思い切り体感できたのです。これからも矢作川が大好きで、矢作川で遊ぶ子どもたちが増えるといいですね!

一般社団法人ClearWaterProject
川遊びマップ編集長 伊藤 匠

10.24.17